一般社団法人ウェルネスフード推進協会

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セミナー/イベント

2025年7月22日

【開催報告】第4回国際発酵・醸造食品産業展 主催セミナーを開催しました(2025/7/16-18)

2025年7月16日(水)~18日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催された「第4回国際発酵・醸造食品産業展」において、ウェルネスフード推進協会主催セミナーを実施しました。

今回のセミナーは、発酵食品、オーラルケア、精密栄養学と発酵科学、発酵食品とポリフェノール、発酵食品と持続可能な食文化など、計8セッションで構成。発酵食品の健康効果や腸内環境改善、SDGsへの貢献、スポーツパフォーマンス向上など、幅広いテーマを取り上げました。


■7月16日(水)11:00-13:30
発酵食品が拓く健康の未来「オーラルケアからスポーツパフォーマンスへの進化」

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第1部 発酵食品と全身の健康基盤
前原淑子氏(株式会社天塩)

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第2部 オーラルケアと腸内環境が支えるスポーツパフォーマンス
藤巻弘太郎氏(ぶばいオハナ歯科院長 歯科医師(歯学博士・国際中医師))
前原淑子氏(株式会社天塩)

第1部では、前原氏が日本そして世界の発酵食品に関する情報を紹介。そして、発酵と重要な関係をもつ塩の歴史や健康効果について解説しました。第2部では、藤巻氏より口腔内の菌と腸内への影響やスポーツと口腔機能の関連性など解説していただき、歯や口の健康=身体全体の健康維持・増進につながることをうたっておりました。


■7月16日(水)14:00-16:30
精密栄養学と発酵科学で守る腸の健康

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第1部 発酵科学が紐解く食と腸内細菌の健康相互作用
小川順氏(京都大学大学院農学研究科 応用生命科学専攻 応用微生物学講座 発酵生理及び醸造学分野 教授)

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第2部 精密栄養学が紐解く腸内環境と健康の鍵
國澤純氏(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 医薬基盤研究所 副所長、ヘルス・メディカル微生物研究センター センター長(併))
小川順氏(京都大学大学院農学研究科 応用生命科学専攻 応用微生物学講座 発酵生理及び醸造学分野 教授)

第1部では、小川氏より発酵食品やその代謝産物が、腸内細菌の構成や機能にどのような影響を与えるのか、発酵生理学・微生物学の視点から最新研究を紹介していただきました。第2部では、國澤氏より個人の腸内環境や遺伝的特性に応じた栄養学的アプローチ=精密栄養学の考え方を主にお話いただき、腸内環境から健康社会への実現可能性を知る機会となりました。


■7月18日(金)
発酵食品とポリフェノールの科学「エビデンスが示す健康への新たな可能性」

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第1部 ポリフェノールの力!エビデンスが示す健康への新たな可能性
大澤俊彦氏(名古屋大学 名誉教授、人間総合科学大学 客員教授)

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第2部 発酵食品との相乗効果を科学する 〜未利用資源の活用と健康への可能性〜
三宅義明氏(愛知淑徳大学 食健康科学部 教授)
大澤俊彦氏(名古屋大学 名誉教授、人間総合科学大学 客員教授)

第1部では、大澤氏がこれまで研究してきたゴマやカカオなど、抗酸化作用や抗炎症作用をはじめ、生活習慣病予防や認知機能の維持など、素材の機能性成分の可能性を紹介していただきました。第2部では、三宅氏よりレモン果皮やゴマ脱脂カスなどの未利用資源が健康機能を引き出す研究事例を解説いただき、発酵食品との相乗効果による機能性の向上や、科学的根拠に基づく食品開発の可能性について、研究の視点から考察を深める時間となりました。


■7月18日(金)
発酵食品の未来:エビデンスが証明する健康と持続可能な食文化

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第1部 発酵食品とSDGs:エビデンスが示すヘルスケアへの貢献と持続可能性
井上雅史氏(井上味噌醤油株式会社 代表取締役)

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第2部 発酵食品と料理の可能性:伝統×科学がもたらす健康価値
堀知佐子氏(株式会社ちさこ食堂 代表取締役、新渡戸文化短期大学 客員教授)
井上雅史氏(井上味噌醤油株式会社 代表取締役)

第1部では、井上氏より自社の味噌づくりの歴史や製造工程などを紹介。第2部では、堀氏より発酵の技術が料理にもたらす味・栄養価の向上について探求し、現代の食卓にどう活かせるのか解説いただきました。講演途中味噌の食べ比べや試飲も行われ、伝統の味噌づくりに直接触れ合う機会となりました。

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各回とも多くの方にご参加いただき、最新の研究知見や実践事例に熱心に耳を傾けていただきました。ご参加いただいた皆さま、登壇いただいた講師の皆さま、ありがとうございました。